着色予防と生活習慣
歯の着色予防をするには、タバコやコーヒーなどの原因を絶つことや日々の口腔ケアをしっかり行うことと、生活習慣を見直すことです。
歯の着色予防と生活習慣には密接な関係があり、どれだけ歯のケアを行っていても、生活習慣が乱れていると予防効果は限定的です。
歯についた汚れや色素は、時間が経過するほど落ちにくくなって色素が内側まで浸透していってしまいます。
着色予防をする場合は、自宅ホワイトニングで1日1回時間をかけたケアを行うだけではなく、生活の中で小まめなケアをする必要があります。
エナメル質の再生が重要
歯が着色するのは複数の原因がありますが、もっとも大きな影響を与えるのが、歯の表面にあるエナメル質が摩耗することです。
歯のエナメル質は、食事や歯磨きなどで日々摩耗していきますが、新しいエナメル質が再生することで健康的な状態を維持しています。
エナメル質の状態が悪くなってしまうと、コーティング効果を失って汚れや色素が付着しやすくなり、歯の内側にある象牙質が透けて見えてしまう弊害が発生します。
エナメル質の再生には生活習慣も大きく影響する
エナメル質を過剰に傷付けないことが大切ですが、日々の食事で一定の摩耗は必ずしてしまいます。
エナメル質の再生能力は加齢とともに衰えていくので、歯の着色予防をしっかり行うにはエナメル質の再生を促すことが大切です。
歯磨き粉タイプの自宅ホワイトニングなどでエナメル質の再生を促すことも可能ですが、生活習慣に根本的な原因があると効果は限定的です。
生活習慣が乱れてエナメル質の再生能力が衰えていると、自宅ホワイトニングを頑張っても着色しやすい状態になってしまいます。
生活習慣の見直しで重要なのは睡眠、運動、食生活です。
寝ている間がもっともエナメル質が再生するので、睡眠不足にならないようにしましょう。
摩耗と再生を繰り返すのは皮膚と仕組みが似ていて代謝が大きく関係しています。
運動不足や乱れた食生活で血流と代謝が悪くなっていると、歯のエナメル質も再生しにくくなってしまいます。
着色しやすい人は生活習慣に何かしらの問題があるはずなので、大きな問題点を解消することから取り組みましょう。
予防で効果的なガム
着色予防は小まめに歯を綺麗にしてあげることが大切です。
理想は食後に歯磨きを行うのはもちろん、お茶やタバコ、お菓子の後にも歯を綺麗にすることです。
しかし、食後だけならまだしも、お茶を飲んだ後にも歯を磨くのは現実的ではないですし、歯磨きの回数や時間が多すぎると歯のエナメル質を削りすぎてしまう問題があります。
そこでおすすめの予防法がガムを噛むことです。
ガムを噛めば唾液の分泌が促されます。唾液は強力な洗浄効果があるので、歯を磨けないタイミングでは小まめにガムを噛むことで、唾液によって着色の原因になる色素や汚れを洗い流してくれます。